2022年末にChatGPT3.5が登場したことを皮切りに、AI技術は私たちの生活にとって非常に身近な存在となりました。
簡単にAI技術にアクセスできるようになったことで、誰もがAI技術を使って自身の能力を拡張できる時代となったのです。
そんな中、AI技術は私たちの生活を豊かにしてくれるだけでなく、副業や起業とも非常に相性が良いということをご存じでしょうか。
この記事では、なぜ副業とAI技術の相性が良いのか、AIを活用できる副業にはどのようなものがあるのかについてご紹介していきます。
難しそうに思える最新のAI事情について、わかりやすく説明してくれる文献もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
副業・起業とAIは相性が良い
AI技術は、副業や起業においても大きな力を発揮してくれます。
それどころか、新しくビジネスを始める際にはAI技術をいかに活用するかが非常に重要なポイントと言っても過言ではないでしょう。
従来では、副業や起業を行う際には、例えそれがどんなに得意な分野であったとしても、1人でできる仕事量には限界がありました。
しかし、AIを簡単に活用できるようになった今では、AIを上手に活用することで自分にできる仕事量を大幅に拡張できるようになったのです。
繰り返しの作業をAIに任せたり、おおまかな下地作りをAIにやらせて自分はクリエイティブな仕上げ作業に注力するなど、そのやり方は多岐に渡ります。
大企業と異なり、マンパワーが不足しがちな副業・起業にとって、AIは非常に相性が良いのです。
AIを活用できる副業4選
それでは、具体的にAIと相性が良い副業にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
ここでは代表的なものを4つご紹介します。
ブログ運営
ブログ運営とは、自身がオーナーとなるWebメディアを運営することです。
読者にとって有益な情報を提供することで、広告収入やアフィリエイト収入などを得ることができます。
しかし、新たなメディアを立ち上げる場合、既存のメディアに対抗するためには十分な量の情報を継続的に提供する必要があり、相応の作業量が必要になります。
そこで活用できるのがAIライティングツールです。
AIライティングツールとは、人工知能(AI)を活用して文章を生成したり、文章の校正や編集を支援するソフトウェアのことを指します。
AIカレッジより引用
その働きは大きく分けて二つで、一つは「文章生成機能」、もう一つが「文章校正・編集機能」です。
AIライティングツールを活用することで、効率的に記事を執筆し、校正・編集を行うことができ、生産性を大幅に向上させることができるのです。
具体的な活用方法やツール選びについては、こちらの記事でわかりやすく解説されていますので、興味のある方はぜひ併せてご覧ください。
Webライティング
Webライティングとは、Web上に掲載される記事を作成する仕事の総称です。
記事を書くという点ではブログ運営と共通していますが、Webライターの場合はクライアントから仕事を受注して記事を執筆するという点が異なります。
記事自体が対価を得るための成果物となりますので、その品質はしっかりとチェックしてから納品する必要があります。
大規模な事業であれば、ライターとは別の校正担当者が記事の品質をチェックする体制をとることができますが、小規模な副業・起業の場合はライターが自分自身で記事を校正しなければならない場合が少なくありません。
そこで、AI校正ツールが大きな力を発揮してくれます。
AI文章校正ツールは、文法やスペリングのミスはもちろん、句読点の使用や表現の適切さ、文章の流れや一貫性まで検討し、改善点を提案します。
さらに、高度なツールでは、読みやすさや説得力を分析し、より良い文章作りを支援します。
AIカレッジより引用
自分で書いた文章を自分で校正する場合、先入観によってチェック漏れが発生してしまうことがよくあります。
また、文章の言い回しなどは人によって癖があるため、自分で点検するのにはどうしても限界があるのが実情です。
AI校正ツールを活用することで、自分で文章を校正する場合の効果や効率が大幅に向上することになるのです。
詳しくはこちらの記事でも解説されていますので、ぜひご覧ください。
画像生成・販売
オリジナルの画像を作成して提供することも、マネタイズしやすい分野の一つです。
とはいえ、絵を描くという行為は文章を作成する以上にセンスや技術が要求されるため、二の足を踏んでしまう方もいることでしょう。
しかし、そのような方におすすめなのがAIお絵描きアプリです。
AIお絵描きアプリは、AI技術を活用して絵心を補助します。
初心者でも簡単に美しいイラストを作成することが可能で、色彩感覚や形状認識など多岐にわたる要素をAIが補完します。
AIカレッジより引用
AI画像生成といえば、プロンプトと呼ばれる単語の組み合わせでAIに指示をするスタイルが有名ですが、なかなか思い通りの画像が生成されないという欠点がありました。
一方で、AIお絵描きアプリであれば、絵の元を描くのは自分自身です。
ラフなスケッチを描くことで、AIがイラストを完成させてくれるため、思い描いた完成像に近づきやすいのです。
AIお絵描きアプリについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
動画制作・配信
ひと昔前から動画サイトなどでよく目にする音声合成ソフトも、AIによる産物です。
音声合成ソフトとは、入力されたテキストを人間の声に似せた音声に変換するソフトウェアのことを指します。
テキスト情報を音声データに変換することで、メッセージを音声で伝えることが可能になります。
AIカレッジより引用
近年ではAI技術の発達により、従来以上に自然な音声を安価または無料のツールで手軽に作成できるようになりました。
AI画像生成などの技術も組み合わせることで、高度なスキルや装置などがなくても、動画制作に必要な画像や音声を簡単に調達できるようになったのです。
無料の音声合成ソフトやその使い方については、こちらの記事でわかりやすくまとめられていますので、興味のある方は併せてご覧ください。
副業にAIを活用する際の注意点
AIは上手に活用することで本人のスキルや作業量を大幅に拡張してくれる頼もしいパートナーですが、利用する際には注意も必要です。
全自動で稼げるわけではない
AIを副業に活用する際に、AIが代わりに働いてくれる分だけ自分がラクをできるという発想を持つことはあまりおすすめしません。
ネット上では「AIで自動的に稼ぐ!」というような情報も散見されますが、全自動でお金が稼げるなら誰も苦労はしません。
古今東西、お金を稼ぐということは「付加価値を生み出す」ことです。
誰もが簡単にAIを利用できる今となっては、AIが単体でできる事には高い付加価値がなくなってしまいました。
AIはあなた自身が生み出す付加価値の質を高めたり、その生産性を高めるために使うものだと考えることで、より有意義にAIを活用できるようになるでしょう。
著作権や倫理的問題に敏感になろう
AIをビジネスに活用する際には、他者の著作権を侵害していないか慎重になる必要があります。
「著作権」とは、「著作物」を創作した者(「著作者」)に与えられる、自分が創作した著作物を無断でコピーされたり、インターネットで利用されない権利です。
CRIC 公益社団法人著作権情報センターより引用
著作権法では著作物について「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義しています。
これらの種類の作品については、すでにあるものと類似している作品を公開した場合に、著作権の侵害にあたる可能性があるのです。
もちろん、これはAIを使わずに自力で作品を作った際にも発生し得ることではあります。
しかし、AIは既存の作品を学習して開発されていることから、使い方次第では既存の作品と類似性の高い作品が生成される可能性があることには留意が必要でしょう。
また、仮に法的には問題がない作品であったとしても、AIで作られた作品に対して倫理的な抵抗感を感じる人もいるのが現状です。
AIを活用して副業を行う際は、こうした法的問題や社会的な反応に対して慎重な姿勢を忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
この記事ではAIを副業に活かす方法やその注意点について解説してきました。
AI分野は日々進化を続けていて、ますます発展することが見込まれています。
今後はAIに対していかに上手な指示・命令を出せるかという点も、本人の才能や知識と同じくらい重要な要素となっていくことでしょう。
AI専門メディアの「AIカレッジ」では、最新のAIツールやその使い方など仕事の役に立つノウハウが多数掲載されています。
副業でAIを効率的に活用したいと考えている方は、この機会に「AIカレッジ」を覗いてみてはいかがでしょうか。